第1回入院・手術

 

平成3年 初秋、入院のため 妻と二人で、病院へ 向かいました、小雨の降る淋しい日でした。 生まれて初めての、入院生活、不安一杯でしたが、同室の方々 と看護婦さんの励ましで、暗い気持ちも和らぎました。

一週間後に手術、これまた生まれて初めての手術、緑色の手 術着と帽子に着替え、ガタガタ震えながら担架に乗せられ、手 術室の廊下を進みます、テレビドラマで見かけるのと同じで、 大きなライトがあり、手術台の上・・・心臓が破裂するぐらい緊 張し、痛い・痛い麻酔を打たれ、深い深い眠りへ・・・ 手術個所は、右骨盤と右大腿骨、骨の中の腫瘍を除去し、冷 凍処置し、人工骨と移植しました

人体骨格図

手術室へ戻って来てからが大変、2週間ほどベット上の生活 食事も排泄もすべてベット上、床ずれができ、身動きができず ただ病室の天井ばかり見ていました。 熱も毎日の様に40度近くまで上がり、その度に、看護婦さん が電気毛布を持ってきてくれたり・・・

一番恥ずかしかったのは、自分の排泄物を捨てに行って貰う 事を頼む時でしたが、看護婦さんは、嫌な顔ひとつせずに 快くしてくれました、彼女達の献身的な姿勢には、本当に頭が 下がりました。

年の瀬が迫った頃に、ようやく退院し、平成4年の正月は、自 宅で迎えられました。

しかし、それからが大変 健常者の時の様にいきません松葉 杖がない事には、歩けなく、自宅療養を続け、くる日もくる日も 家に閉じこもり、だんだん暗く気落ちする日が続きました。 そんな時、励ましてくれたのが、妻であり家族でした。 春頃、ようやく松葉杖もとれ、晩春から職場復帰しましたが、 半年も休むとなかなか居ずらいものがありました。


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