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[17] 【抜擢人事には介添えを】

先輩が多くいるにもかかわらず、その後輩の若い人を抜擢して上のポストにつけるという場合があります。そういう場合には、単に辞令を渡して“今度A君が課長になった”と発表するだけでは具合が悪いと思います。そんな場合には社長が、その課の一番古い先輩に、課員を代表して「われわれは課長の命に従い頑張ります」というような宣誓をさせるなりなんなりして、はっきりけじめをつけさせることが必要です。それをしないでいると、変なわだかまりがくすぶり、課全体が困ることにもなります。
抜擢人事には、そのように、社長が適切な介添えをすることが、非常に大事だと私は思います。


[1] 【広い視野】

今日では、世界の一隅に起こったことも、それが瞬時に全世界に伝わり、さまざまな影響を及ぼす。そのような中で、自国の範囲だけ、自分の会社、団体の範囲だけの狭い視野でことを考え、行動していたのでは、往々にして過ちを犯すことになってしまうと思う。いま、視野の広さというのは、指導者にとって、欠くことのできないものであろう。
指導者は自ら世界全体、日本全体といったように広い範囲でものをみるよう常に心がけつつ、一国の運営、会社や団体の経営を考えなくてはならないし、また人々にそうした広い視野を持つことの大切さを訴えていかなくてはならないと思う。